こんにちは!Shawです。
皆さんは「金融市場」というワードを聞いて何を想像するでしょうか?
日経平均株価やTOPIXなどの指数を連想する人が多いかもしれません。
実際のところ、株式市場、債券市場、オプション市場など、国内にとどまらず世界中に広がっています。
これらの全ての市場は世界の経済システムを支えていて、円だけではなく世界中の通貨がそこには含まれています。
そのため、皆さんが投資を始める前に金融市場の代表例である「株式市場」と「債券市場」、そして投資をする上で知っておくべきいくつかの株価指数をご紹介したいと思います!
日本を含め世界のメディアを見ると、最も話題になるのはアメリカの株式市場です。
なぜならばアメリカが経済的に世界最大の国であり、ほとんどの国に影響を及ぼしているからです。
それでは、まずは株式市場について詳しく見ていきましょう!
目次
株式市場
株式の売買をスムーズに行うための場所が株式市場です。
株式を市場で売買するためには取引所に上場する必要があります。
上場とは株式を取引所で売買できるように、取引所が資格を与えることを指します。
アメリカと日本の取引所
アメリカには巨大な取引所が存在します。
主要な取引所はニューヨーク証券取引所(NYSE)とNASDAQの二つが挙げられます。
NYSEは18世紀に設立された歴史を持つ取引所で、ニューヨークを拠点に約2,500社の株式が取引されています。
NASDAQはNYSEと同じくニューヨークに拠点がある、時価総額がアメリカで2番目の取引所です。
日本では全国に4つ(札幌、東京、名古屋、福岡)の取引所が存在します。
そのうち、最も多くの株式を取り扱っているのが東京証券取引所(東証)です。
時価総額
時価総額とは、ある会社の株式が、その時点でどれだけの価値があるかを示した数字のことです。
時価総額は以下の式で求めることができます。
時価総額=発行済み株式×その時点での株価
投資家やアナリストは時価総額を基準に会社の規模を判断しています。
ちなみに、東証プライム市場の企業の時価総額は2024年7月に初めて1,000兆円を突破しました。
また、東証では、株式を時価総額と流動性を基準に、大型株、中型株、小型株に区分しています。
東証規模別株価指数を算出する際は、構成銘柄の中から時価総額と流動性が高い上位100銘柄を「大型株」、上位400銘柄を「中型株」、それ以外の銘柄を「小型株」としています。
一般的には、会社の規模が大きくなるほどリスクが低くなり、それに伴いリターンも低くなる傾向にあります。
普通株と優先株
取引所に上場された株式には、「普通株」と「優先株」の二つがあります。
普通株でも優先株でも、その会社の一部を所有するということに変わりはありません。
普通株を持つと、株主総会の時の議決権を得られます。
そして、その会社が利益を出した場合、配当金を受け取ることもできます。
さらに、その株式が値上がりし売却したら、キャピタルゲイン(値上がり益)を得られます。
優先株の特徴は、普通株よりも早く配当金を受け取れる点です。
また、会社が倒産した際には優先株の所有者は普通株の所有者よりも優先的に資金を回収することができます。
しかし、普通株の所有者とは異なり、株主総会での議決権は得られません。
債券市場
株式市場と同じように、債券市場も金融市場のうちの一つです。
株式の場合、株式を買えば、その会社の一部を所有することになると上述しました。
一方、債券の場合、債券を買うことは、その会社にお金を貸すことと同義です。
債券の購入者は、その会社からすでに決まっている利率の利子を払ってもらえます。
債券の種類
株式にいくつか種類があるのと同じように債券も1種類ではなく、国が発行する国債や会社が発行する社債などがあります。
一般的に社債より国債の方が安全な資産とされています。
最も安全なのはアメリカ政府が発行する債券(アメリカ国債)でしょう。
国が破綻しない限りお金が戻ってこないという事象は起こりえないからです。
その逆で、最も危険とされるのが経営状態の悪い会社が発行するジャンク債(ハイイールド債)でしょう。
債券の格付け
債券はその安全性によってそれぞれ格付けされています。
スタンダード&プアーズやムーディーズなどの格付け会社が、経営や財務の状態を鑑みて格付けを決めています。
財務状況が悪い会社の場合、「投資不適格」の格付けを与えることがあり、その会社の債券を持っていると利子の支払いや元本の返済が受けられない可能性があります。
債券は株式よりも安全な資産だと考えられています。
そのため、経済が悪化した際には、多くの投資家は資金を逃がす先として債券を選びます。
市場が不安定でも、債券には利子という決まった収入があるため、債券を自分自身のポートフォリオに加えればリスクを分散することができます。
知っておくべき代表的な株価指数
株式市場について前述しましたが、投資初心者は株価指数について、いくつか押さえておくべきです。
株価指数とは
株価指数とは、ある一定の基準に基づいて集められた株式全体の値動きを示す数字のことです。
同じような規模の会社の株式を集めた指数があったり、同じ業界の株式を集めた指数があったりと、いくつも存在します。
指数の目的は、株式全体の動向を一目でわかるようにするためで、投資信託のベンチマークとしても使われます。
投資家はこの指数をみて市場全体を評価したり、評価の基準として使っています。
株価指数を把握しておくべき理由は、市場全体やある業界の動向を追うのに便利なだけではありません。
株式のパフォーマンスを比較するときの基準の役割を果たしてくれます。
株価指数の代表例
以下では、株価指数の代表例をいくつか紹介します。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ平均)
ダウ平均はアメリカを代表する大企業30社で構成されています。
このような一流企業はブルーチップと呼ばれ、リスクが格段に低いため、より安全で堅実な投資先だとみなされます。
スタンダート&プアーズ500(S&P500)
アメリカの株式市場全体について理解を深めたいならば、ダウ平均よりもS&P500を参照するべきです。
なぜならば、名前の通り500社が含まれているため市場全体を反映した指数と呼ぶにふさわしいからです。
S&P500に含まれるのは、株式を上場したアメリカ企業のうち、時価総額が大きい順に並べた上位500社になります。
日経平均株価(日経225)
日経平均株価は日本を代表する企業の株価を指数化したものです。
東京証券取引所プライムに上場されている株式のうち、市場流動性の高い225社の株式が選定されます。
225社は年に1回定期的に見直しが実施され、市場流動性とセクター(業種)が考慮されます。
東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所に上場している株式を網羅し、一定の計算方法により指数化したものです。
基準日(1968年1月4日)の時価総額を100としたときに、今現在の時価総額がいくつになっているかを示します。
TOPIXは東証上場企業を広く網羅していることから、日本株全体の値動きを追うのに適しており、投資信託の代表的なベンチマークとして利用されています。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均 (ダウ平均) | アメリカの大型株 アメリカを代表する30社で構成 |
スタンダート&プアーズ500 (S&P500) | アメリカの大型株 時価総額の大きい500社で構成 |
日経平均株価 (日経225) | 日本の大型株 市場流動性の高い225社で構成 |
東証株価指数 (TOPIX) | 東証上場企業を広く網羅 投資信託の代表的なベンチマーク |
まとめ
ここまで金融市場と知っておくべき代表的な株価指数について解説しました。
内容について以下にまとめます。
- 金融市場は世界経済を支える重要な基盤であり、株式市場、債券市場など多岐にわたる
- 株式市場では、普通株と優先株が取引され、所有者に異なる権利を付与する
- 債券市場は企業や政府への融資の場であり、安全性に応じて格付けされる
- 株価指数は市場全体の動向を示し、代表的なものにダウ平均、S&P500、日経平均株価、TOPIXがある
- これらの指数は投資判断や市場分析の重要な指標として機能している
ここまで見てきた用語や指数を知っておくだけで、投資のハードルがググっと下がるはずです。
実際に投資する際にも、是非指数に着目してみてはいかがでしょうか!
次の【投資初心者必読#3】では、資産形成の段取りについて解説していきますので、是非合わせてご覧ください!
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