#1【ビジネス書を効率的に読む多読術】レバレッジ・リーディング

思考のアウトプット

こんにちは!Shawです。

今回の記事では、「レバレッジ・リーディング」という考え方、実践方法をまとめてみます。

これは『レバレッジ・リーディング』本田直之著(東洋経済新報社・2022年)で紹介されているものです。

皆さんは、普段から本を読んでいるでしょうか?

『日経ビジネス』の読書時間のアンケートによると、回答者の約7割が「本を読む時間がない」と回答しています。

この統計を見る限り、多くの日本人は本をなかなか読めていないという結果になります。

「レバレッジ・リーディング」はこの問題を解決してくれる方策を与えてくれます。

では、実際に「レバレッジ・リーディング」の考え方・実践方法を見ていきましょう!

この記事は以下の人におススメです!

  • 読書したいけど時間がない人
  • 効率的な読書術を知りたい人
  • 本を読んだままにしている人

この記事は『レバレッジ・リーディング』のネタバレを含みます。

簡単な概略を理解して本を読みたいという人は、この本のレビュー記事を書いているので、そちらをご覧ください。

レバレッジ・リーディングの本質

レバレッジ・リーディングとは、ビジネスで成功したい人のためのビジネス書の読書法であり、効率的に読むための多読術のことです。

これを身につければ、1日1冊程度は軽く読めるようになります。

レバレッジ・リーディングでは、多読による「累積効果」を重視し、「多読=投資」としてリターンを得られるノウハウであるとみなしています。

ビジネス書は安価で割安な投資

ビジネス書は努力した末に成功した人たちの知識やノウハウであふれています

その本を書いた人が何年もかけて得たものをたった1冊読むだけで入手でき、自分なりにアレンジしたら、成功にたどり着くスピードも上がります。

本を読むことで、まるで不労所得のように、蓄積した知識やノウハウを働かせて、少ない労力で大きなリターンを得られるようになります。

結果的に、他人の知識やノウハウが詰まった本は、びっくりするほど安価で割安な投資になるのです。

どうやって多読する?1日1冊読めるようになる?

常に目的意識をもって、いらないところは切り捨てる読み方をすれば、多読は可能になります。

必要な情報だけをインプットしていくため、次々に新しい本を読むことができるといいます。

本を読む行為とは、「問題解決のヒントを探す」こと。

余計なところは読まずに進むことで、ポイントを拾うのがどんどん速くなるそうです。

つまり、情報の取捨選択能力がアップしていくということですね。

レバレッジ・リーディングを掘り下げる

できるだけたくさんの本を効率よく読むこと。

つまり、多くの人々の成功のプロセスを吸収することに相違ありません。

そして、知識とノウハウを蓄積していくことで、累積効果が発揮され、「含み資産」がどんどん増えていき、条件反射的に実践で活用できるようになります。

レバレッジ・リーディングは「ビジネスで成功したい」という目的を持った人のための読書法です。

目的をはっきり持って読むべき本を選択し、役に立たない箇所はどんどん省いていきます。

著者曰く、お金を払って購入したとしても、一冊丸ごと読むことはないそうです。

そして、読む前に制限時間を設け、その本の要素を抽出できるような工夫をして実践へと移していきます。

決して読みっぱなしにしないのも肝です。

読書で常識を更新する

ある程度本を読んだら、その「基礎体力」でカバーできるのではないか?と疑問に思うかもしれません。

しかし、世の中が変化し続けている以上、読書で身につけた知識もさびていく運命にあるため、アップデートの作業が必須だといいます。

何年たっても変わらない「原理原則」はあるものの、マーケティングやマネジメントの手法は新しいものやより良いものがどんどん生まれていきます。

なるべくこまめに自分の中の常識を更新していかないと、世間の動きについていけませんよね。

柔軟な精神を維持し、新しい知識や考え方を吸収し続けるためにも、多読を習慣にするべきだと提言しています。

誤解しないでほしいのは、たくさんの本を読み、たくさんの人を参考にすることは決して他人の意見を鵜呑みにすることではないということです。

一冊のみを読んで、この著者の意見が全てだと思い込んでしまう危険を避けるために多読するのだそうです。

ビジネス書を効率的に選択する

レバレッジ・リーディングでは、本の読み方だけではなく、探す段階からとても重要としています。

ビジネス書を買うまでに以下のように3段階あります。

  1. 投資目的を明確にする
    • 自分の人生の目標や現状の課題などを踏まえ、必要なのはどんな本なのか考える
  2. 情報収集とスクリーニング
    • 書評や口コミなど、自分の勘以外の意見を参考にして、読むべき本を絞り込む
  3. 購入する
    • ネット書店とリアル書店のそれぞれの利点を生かして使い分ける

まず第一に大切なのは、「目的をもって本を選ぶ」ことです。

「自分の人生の目標は何か」「現状の課題は何か」についてわかっていれば、「今、自分にどんな本が必要か」ということが、はっきりしますよね。

本選びについては、自分の勘だけではなく、以下のように書評や口コミなど、自分以外の人の意見を参考にするべきだと言います。

これも一種のレバレッジと言えるでしょう。

  • 有人・知人・目利きの口コミ
  • メルマガの書評
  • 新聞・雑誌の書評や広告
  • 国内外の書評サービス

自分の好みだけで選んでいると、偏りが出てくるため上記を参考にするといいでしょう。

レバレッジ・リーディングでは、読書はすなわち投資とみなしています。

本を購入することは「仕入れ」に該当する重要な行為になります。

ネット書店もリアル書店も、その特徴に応じて使い分けるのが、現段階では最も効率的といいます。

そもそも「多読術」ですから、一冊だけを厳選する必要はないのです。

「これだ!」と思ったら即買い決定です!

レバレッジ・リーディングの実践

レバレッジ・リーディングの流れは以下の通りです。

  1. 本を読む目的を明確化
    • 読むところと読まないところの見当をつける
  2. 制限時間を設ける
    • 本の内容次第だが、1時間~2時間以内
  3. 全体を俯瞰する
    • 「まえがき」「目次」「あとがき」などをチェックし、本の全体像を頭に入れる
  4. 読書開始
    • 緩急をつけて読む:重要なところは熟読、他は斜め読み
    • ポイントを押さえる:線や印、書き込み、ドッグイヤーなどのマーキング

本を読む「目的」を明確にする

1冊の本ごとに必ず本を読む「目的」を明確にしなければなりません。

それをすることで、重要なところとそうでないところの見極めがはっきりつくようになります。

つまり、どうでもいいところは捨てることができるため、読むスピードが速くなるということです。

その上で目的を意識しながら読むと、内容をより吸収できるようになります。

制限時間を設ける

忙しいビジネスマンが仕事をしながら読書をするには、工夫が必要になります。

その一つとして、本を読み始める前に制限時間を決めておくことを推奨しています。

時間が無限にあると思うと、余計なところまで読んでしまい、数をこなすことができません。

著者の本田氏は基本的にどんなものでも1時間~2時間で読もうと決めているそうです。

最初のうちは時間間隔をつかむために、タイマーを設定するといいようです。

そのうち本に集中しながらでも時間の経過が分かるようになるといいます。

全体の内容を俯瞰する

目的を明確化し、制限時間を設定したら、次は本を読む前に本全体を俯瞰するためにザッと眺めましょう

本田氏は以下の順で目を通すそうです。

  1. カバーのソデや奥付にある著者のプロフィール
  2. 帯を読み、カバーの表ソデを読む
  3. 「まえがき」、「目次」を眺める
  4. 「あとがき」を読む

ここまで読めば、大枠のイメージが捉えられるようになりますね。

本文を読み始める前にこれらを頭に入れておいて、ここで、改めてこの本を読む目的を改めて確認するようにします。

これで自分にとって重要なポイントをつかむためのベースができ、ポイントが自然と目について見つけられるようになるようです。

1ページ目から読み始めるのではなく、このひと手間をかけることで、格段に効率的な読み方ができるようになるとしています。

単なる本を資産に変える

必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折りましょう

そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」になるとしています。

同じ本を読んでも、どこに線を引くかは、人によって全然違うと思います。

違うからこそ、それぞれの個人資産となり役に立ちます。

本を読んでいてひらめいたアイデアや著者に対する自分の考えは、余白や白紙のページにどんどん書き込んでいきましょう。

また、レバレッジ・リーディングでは、読むスピードに「緩急をつける」ことに重点を置いています。

自分で重要だと判断したところは慎重に読むし、それ以外は猛スピードで飛ばすというように「緩急」をつけます。

速く読むことが目的ではなく、重要なポイントのみを拾っていくことが重要です。

読んだままで終わらせない

読書後のフォロー

人間は忘れる生き物ですよね。

せっかく投資した時間とコストを回収するためには「読書後のフォロー」を行うことが絶対に必要です。

私は、この作業をこれまで怠っていました。。。

読書後のフォローとは、「メモ」することです。

メモすることで、記録に残し、実践で実際に使ってみることができます。

メモの内容を自分の中に刷り込み習慣化することで正しいやり方を身につけることができるようになります。

そのような反復をしながら、自分に合うようにアレンジしていきましょう。

そして、その洗練されたノウハウが自分のものになり、結果が伴うようになるといいます。

読書をシステム化する

良書との出会いが数回限りの特別な体験で終わらないようにするために、条件反射的に現実のビジネスで活かせるように、読書をシステム化しましょう。

本の内容は暗記する必要はありません。

本田氏は線を引いた部分をパソコンに打ち込みメモを作るそうです。

それを常に持ち歩き、ちょっとした時間にパラパラめくって眺めることで頭の中に焼き付けるとのこと。

そして、実践して自分のものにするという工程です。

メモがたまったらテーマごとに分類しましょう。

人によって線を引く箇所が違うのと同じように、分類の仕方も千差万別です。

まとめ

少々長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?

概略を以下にまとめます。

  • レバレッジ・リーディングは、ビジネス書を効率的に読むための多読術で、一日一冊の読書を可能にする
  • 読書前に目的を明確にし、制限時間を設定することで効率的な読書が可能になる
  • 本全体を俯瞰してから読み始め、重要なポイントに線を引き、メモを取ることが必須
  • 読むスピードに緩急をつけ、重要な箇所はじっくり、それ以外は速く読む
  • 読んだ内容はメモにまとめ、繰り返し確認して実践することで、真の知識として定着させる

本田氏も言うように、レバレッジ・リーディングは訓練不要で、今からでも始めることが可能な読書術です。

私は、この本を読んでから早速実践するようにしてみました。

驚くほどに1冊を読むスピードが上がったのを実感しています。

気になった人は以下から購入できますので、是非手にとってはいかがでしょうか!

『レバレッジ・リーディング』本田直之著(東洋経済新報社・2022年)

この本のレビュー記事も書いていますので、そちらも参考にしてみてください!

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