こんにちは!Shawです。
株式・債券・投資信託とインデックスファンドを掘り下げてきましたが、実際に買う準備ができたとしても、適当に買うわけにはいきませんよね。
自分自身のポートフォリオをくまなく分析して、これから買う商品が、自分が設定した資産配分の中でどのような位置づけになるのかを考える必要があります。
本記事は大きく3つに分けられます。
最初に見ていくのは「資産配分」という考え方と、理想的なポートフォリオについてです。
戦略的に資産配分を設定することは重要です。
資産配分がきちんとしていれば、下げの局面でも無事に乗り越えて、最終的に大きな資産を築くことができます。
その次に見るのは「株式のリサーチ(銘柄研究)」の方法です。
ある会社の株式を買うかどうか判断するには、会社の財務や業績などを調べる銘柄研究が重要になります。
財務報告をきちんと読めば、表面には出ていない問題が見えてくるかもしれません。
最後に見るのは「債券のリサーチ」の方法です。
国債、地方債、社債、ハイイールド債といった種類ごとに、各々に合った債券を選ぶ方法を見ていきます。
本章に入る前に、【投資初心者必読#3】でも確認した資産配分の3つの基本的な要素を確認しておきましょう!
それは、「投資の目標」、「投資にかけられる期間」、「リスク許容度」です。
資産配分の考え方や銘柄研究の方法などは、今回の記事のように他人から教わることは可能ですが、皆さんの投資目標、投資期間、リスク許容度を知っているのは皆さんだけです。
もし、自分のリスク許容度が分からない方がいれば、インターネットで「リスク許容度診断」などのワードで検索してみましょう。
いくつか診断を受けてみて、結果を比較すれば、自分自身の大体のリスク許容度がわかるはずです。
それでは詳細を見ていきましょう!
情報量が多いので、皆さんの知りたいところだけ見ていただいても結構です!
本編に入る前にご紹介です。
資産運用をまだ始めていない人も、資産運用をすでに始めた人も、近くに専門の人がいないと不安なことも多いかと思います。
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目次
戦略的な資産配分
株式の資産配分
株式がポートフォリオでどのような位置づけになるかは、前述の3つの要素で決まります。
株式の位置づけが決定したら、次に行うのは、投資しようとする銘柄や投資商品のリサーチです。
株式に投資しようとしているなら、大切なのは正しい銘柄研究のスキルを身につけることと、ポートフォリオの何割を株式に回すかを考えることです。
詳細を見ていく前に、皆さんに心にとどめておいてほしいことがあります。
それは「個別の株式や債券に投資するのは、投資というよりも投機に近い」ということです。
特に株式に投資する場合、銘柄を一つか二つしか買わないのは、大きなリスクであるのはお分かりいただけるかと思います。
そして、投資の世界には「投資で大切なのはタイミングではなく時間だ」という格言があります。
これは市場のタイミングよりも、株式などを長く保有する方が良い結果につながるという意味で、いわゆる「バイ・アンド・ホールド」という戦略です。
株式を購入するなら、「バイ・アンド・ホールド」をした方が良いかと思います。
また、個別株でも、ドルコスト平均法でコツコツと積み立て、価格変動によるリスクを抑える方法もあります。
いずれにしても、個別銘柄を買っていいのは、リスク許容度が高く、投資期間が長い人だけです。
例えば、現在20代の人ならば、ポートフォリオの60~70%を個別株にしようと考えるかもしれません。
しかし、引退間近の年齢の人ならば、個別株の割合を多くするのは賢明な戦略とは言えないでしょう。
債券の資産配分
債券も株式と同じように、ポートフォリオで重要な位置を占めるものです。
基本的に低リスクの債券は、ほとんどどんな状況でも安定した現金収入が期待できます。
債券があらゆる世代の投資家に勧められるのはそのためです。
引退を間近に控えた人やすでに引退している人は、特に債券に目を向けてほしいと思います。
現金収入が必要で、そこそこの金利の金融商品を探しているなら、安定した国の国債や格付けの高い社債がオススメです。
投資信託の資産配分
【投資初心者必読#6】でも見たように、投資信託は最も優れた投資方法の一つです。
第一に、投資信託なら簡単に分散したポートフォリオが組めます。
そして、何十社、何百社といった株式を一度に持つことができ、銘柄研究をする必要がありません。
つまり、投資信託はオススメの投資方法であり、特に優秀なのはインデックスファンドです。
インデックスファンドは手数料が安く、長い目で見ればアクティブファンドよりも高い利回りが期待できます。
私は、全ての投資家はインデックスファンドへの投資を増やした方が良いと考えています。
長い目で見れば、個別株式より投資信託やETFの方が良い成績を上げる可能性が高いからです。
そのため、投資信託やETFを中心にポートフォリオを組むことは、どんな投資家にとっても賢明な戦略なのです。
資産配分の自己評価

投資のポートフォリオを組むことは高度な技術が必要で、いい加減にやってはいけません。
成功へ導く資産配分のプランは、下げ相場への備えが充実しているだけではなく、上げ相場の際に、大きな利益を上げられるようになっています。
例えば、自分の年齢など、一つの要素に則って投資戦略を決めることは間違いです。
年齢だけではなく、投資の目標やリスク許容度など、様々な要素を考慮しなければならないからです。
前述したように、皆さんの本当のニーズや希望を知っているのは皆さんだけで、目標達成のためのプランは自分で立てられるようにならなければいけません。
そして、ポートフォリオの中身を頻繁に変えることは避けるべきでしょう。
無駄に税金を支払うことにもなりますし、プランの練り直しが必要になる場合がほとんどだからです。
株式を分析(銘柄研究)する
投資商品は何を買っても良いというわけにはいきませんよね。
投資商品について詳しく知りたいなら、効率的なリサーチ方法がすでに確立されているため、それを学んで実践すれば良いだけです。
実際に投資を始める前に、知っておくべきことはたくさんあります。
会社の財務状況などのファンダメンタルズ、証券会社の料金体系、売買手数料、税金、リスクなどなど。
投資対象の候補は、それが何であれ、とことん納得するまでリサーチすること!
これが全ての投資家にとって最も重要なアドバイスになります。
ステップ1:リサーチする基準を決める
株式はどれだけリサーチしても成功が保証されるわけではありませんが、少なくとも自分の安心につながるのは間違いありません。
何かが起こっても、少なくとも自分は十分にリサーチした、最善を尽くしたという自信を持つことができます。
株式投資の第一歩は、まずリサーチする会社を決めることです。
そのためには、自分なりの基準を決めておくことが求められます。
例えば、年間の利益の伸び率が10%以上の会社しか買わないと決めたら、その基準を満たす会社だけをリサーチしましょう。
このように条件を決めて銘柄をふるいにかけることを「スクリーニング」と言います。
スクリーニングをするのに適したウェブサイトはいくつかありますが、特にオススメなのは以下の二つです。
- トレーディングレビュー(https://www.tradingview.com)
- Yahoo!ファイナンス(https://finance.yahoo.com/screener)
どちらのサイトも、財務や業績のさまざまな基準で銘柄をスクリーニングしたり、必要に応じてデータを切り分けたり拡張したりできます。
ステップ2:会社をリサーチする
その会社についてわかることは徹底的に調べましょう!
会社の損益計算書や貸借対照表を見るだけではなく、会社やメディアが発表する最新のプレスリリースなどの情報にもすべて目を通すようにします。
そうすれば、会社が抱えている問題、新製品、他社との提携などに関する情報を仕入れることができます。
経営陣の発言をチェックする
経営陣の発言は非常に重要です。

経営陣が会社の成長と収益に自信を持っていて、自分でも自社株を買っているようであれば、その会社を有望な投資先に加えても良いかもしれません。
しかし、彼らの発言をそのまま鵜呑みにするのは間違いです。
威勢が良すぎる、あるいは弱気すぎる発言は何か裏があると読んだ方がいいでしょう。
経営陣の情報、考え方、経営方針などを知りたいなら、会社のウェブサイト、プレスリリース、年次報告書などが重要な情報源になります。
会社の財務状況に着目する
会社の財務情報を読むときは、いくつか確認しなければならないことがあります。
- 収益は安定して増加しているか
- 株価収益率(PER)が高すぎないかあるいは低すぎないか
- 借金を繰り返していないか
ここで大切なのは、成長力の無い会社は投資候補に入れてはいけないということです。
その他の注目点は、会社の業界内での位置づけです。
その会社は業界のリーダーだろうか?それともライバルに後れを取っているだろうか?
その会社が出している製品ごとに市場シェアを確認するのも良い手段かもしれません。
もしかしたら、今後業界内で支配的な立場になれるかなれないかも見えてくるでしょう。

ここまで見てきたことは、株式のリサーチの基本として覚えておきたいところです。
会社の財務諸表を読み、プレスリリースを読み、アナリストや投資リサーチ会社が発表したレポートを読む。。。
時間がないという人は、信頼できるアナリストやリサーチ会社を見つけて、彼らが発信する情報を追うという方法もあります。
しかし、どんなにリサーチしても、確実に利益が出せるわけではありません。
投資にリスクはつきもので、株価に影響を当てる要素は無限にあり、その多くは我々がコントロールできる域を超えているからです。
債券を分析する
債券は、政府が発行する公債と、会社が発行する社債があり、一般的に株式ほど緻密なリサーチは必要ありません。
【投資初心者必読#5】でも見たように、S&Pやムーディーズなどの格付け会社による債券の格付けを参考にすることができます。
それでは、債券はどのようにリサーチすればよいでしょうか?
種類ごとに見ていきましょう!
国債のリサーチ
ある国債を調べたいならば、それを発行する国について調べましょう。
日本の国債はほとんどすべての格付け会社から「A」という評価が与えられています。
いわゆる安定的とされるレベルで、デフォルトの可能性は少ないと判断されているようですね。
利子の支払いも、元本の返済も行われているので、投資家は安心して日本の国債に投資できます。
外国の国債について調べたいときは、S&Pやムーディーズの格付けを参考にするのが基本です。
格付け会社ごとに格付けの基準が違うため、全ての格付け会社から高く評価されていれば、その債券は良い投資対象だということになります。
新興国の国債に関心があるようであれば、その国の経済状況についてすべて調べ上げ、どれだけ健全なのか確認しなければなりません。
国の経済や財政だけではなく、政治状況や社会問題など、全て調べ尽くしましょう。
地方債のリサーチ
地方債のリサーチも、国債と基本的には同じです。
しかし、地方債の場合、格付け会社のレポートだけではなく、お金がどんなことに使われているのか調べる必要があるでしょう。
地方債の特徴は、ある特定のプロジェクトの資金集めのために発行されるということです。
プロジェクトには、建物の建設、ダムの建設、道路の建設など様々なものがあります。
例えば、原発の建設というプロジェクトだった場合、避けた方が良いかもしれません。
原発自体がリスクの高い施設であり、その地方債もリスクが高くなるからです。
社債のリサーチ
株式のリサーチでは、会社の業績や財務状況を調べましたが、社債のリサーチも基本的には同じです。
まずは、会社の財務諸表を読み、格付け会社のレポートを読みます。
次に会社の資本構成と社債の利率と満期を調べましょう。
資本構成とは、会社が調達したお金の構成のことです。
私は個別の社債を買うよりも、ここでも社債のインデックスファンドをオススメします。
個別の社債を買うより債券のインデックスファンドの方がリスクを低く抑えながら広く分散投資できるからです。
ハイイールド債のリサーチ
すでに理解している方も多いと思いますが、ハイイールド債は極めてリスクの高い商品です。
平均よりもハイリターンですが、その分だけデフォルトのリスクが高くなります。
ハイイールド債に分類される会社や国は、経営状態や経済状況が悪化しているために、利子の支払いと元本の返済がしっかりできるかよく分かりません。
しかし、きちんと注意して扱えば全体的な資産配分の中で重要な役割を果たしてくれます。
最終的に利払いと元本の返済に問題がなければ、大きな利益を上げることができるからです。
ポートフォリオをさらに分散させるために、ハイイールド債にも投資したいという人は、ハイイールド債のインデックスファンドを買うようにしましょう。
個別のハイイールド債はリスクが高すぎますし、インデックスファンドであれば分散投資されてリスクを低く抑えられるからです。
まとめ
少々長くなりましたが、いかがでしたでしょうか?
資産配分の考え方と分析方法について、理解の助けとなっていれば幸いです。
以下に概略をまとめておきます。
- 資産配分は投資戦略の重要な要素で、長期的な資産形成に貢献する
- 銘柄研究ではリサーチの基準を決めたうえで、その基準に合った会社をリサーチする
- 債券のリサーチでは、発行体の信用力や格付けが重要な指標となる
- 国債、地方債、社債、ハイイールド債など、債券の種類によってリサーチ方法が異なる
- 社債の個別銘柄よりも社債のインデックスファンドの活用が、リスク分散の観点から推奨される
- どんな投資にもリスクが伴うため、十分な調査と慎重な判断が必要である
難しい内容ですので、読みにくかったかもしれませんが、投資商品を買う前には必ずリサーチという段階を踏むように心掛けましょう!
そうすれば、失敗のリスクは格段に低くなります!
【投資初心者必読】シリーズは次の【投資初心者必読#9】で最後になります。
安全な投資方法と資産形成で成功するコツについて解説していますので、最後までぜひ読んでいただけると嬉しいです!
また、やはり一人で資産運用するのは不安だなと感じている人は多いと思います。
そのような人には、先述したように、ウェルスコーチという無料の資産運用の一括比較サービスがオススメです!
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